ちきりんさんの保険パラドックスを読んで
ちきりんさんの保険パラドックスを拝見しました!とても面白かったです。
思うところがありましたので、書いておきたいと思います。
目次
保険パラドックスに書かれていたこと
保険のシステムは、保険会社が保険をかけている事象に対して後に調査を行うので、保険をかけた事象に対して、保険をかけることが抑止力につながりますという話でした。
例えばいじめしかり高齢者の虐待しかり都市の再開発、ドローンの運用についても言及がありました。
犯罪の抑止や客観的な査定機能を保険会社が担う仕組みにすれば良いという事でした。またそれをしない保険会社は保守的だとも。本当にこれらの機能は保険会社が担った方が社会にとって良い事なのでしょうか。
保険会社は営利企業
確かに犯罪抑止のニーズはありますが、それは民間企業である保険会社が担うことでしょうか。保険会社は営利企業ですから、利益にならない保険は取り扱いません。
例えば犯罪抑止系で例に出ていた学校なり介護施設について例にあげてみます。学校なり介護施設なりを調査する費用についても、保険をかける費用に含まれるわけです。
危険度を数値化するという難しい事を行う費用はいかほどでしょうか。
(そもそもできるのかなぁ。そんなことが出来るのであれば、企業のリスクも数値化して頂けると株式投資に活かせるので価格によっては調査結果を買いたいです。)
費用の大きさを想像してみましたが、消費者が保険に入る検討をする時点で掛け金によって危険度がわかってしまうわけですから、掛け金を聞くだけ聞いて保険に入らない人もたくさんでてしまうのではないでしょうか。
犯罪系の抑止についても危険度を数値化出来るかどうかも問題ですが、仮に出来るとしても目的が犯罪の抑止であるならば、出来ないしやれないと思いますが仮にやるとしても営利会社である保険会社がやることではなく、行政がやることではないかと思うわけです。明確に判断基準が知りたいし、基準がしっかりしているならば学校と介護の危険度リスト、私もほしいです。
評価するのが難しいという点については、再開発も一緒です。成功の定義も失敗の定義も難しいでしょうね。ビジネスなんかは失敗した原因を特定する事ができないことと、保険金目当てに故意に失敗するリスクがあるので保険ビジネスは難しいと思われます。
保険会社は保守的か
一般的に保険会社は保守的なイメージがあるんでしょうか。あるんでしょうね。私も言われて保険会社というか金融会社の自分の中での保守的なイメージに気がつきました。色々な会社があると思いますので、全部の会社が全部そうではないとは思いますが。
前述のように保険のシステムを他に取り込むことが難しいのは、ビジネスとして成り立たない可能性が高いからだと思いますので、それをもって保険会社は保守的とするのも言い過ぎなように思います。
今現在試みられていない事はそれだけの理由があると思うわけです。
あと新しい技術を応援するなら株でも買ってはいかがと思うわけです。
保険のシステムを色々なところに活用しようという発想は面白いと思いますし、色々なアイデアをこれからもちきりんさんのページで面白く読ませていただきたいと思います。
わたくしからは以上です。