「人を動かす」簡単な言葉だけど難しいことですね

私が感じる「人を動かす」という語感にはなにか違和感が伴います。人をコントロール下に入れるというニュアンスがあるから、ちょっと横暴なイメージがあるのです。

「人に動いてもらう」という方がずっとしっくりきます。

語感からこの手の本は避けていたのですが、言葉を使って自発的に動いてもらうという事が重要だなと痛感した出来事を経験したこともあり、「自分の言葉で人を動かす」という本を手に取るに至りました。

 

目次

 

誤解されている既存の3つのセオリー

一般的に正しいと思われている事で、実は間違っているのではないかと思う事はたくさんあります。人に動いてもらう上でのセオリーが誤解されていると著者の小暮太一さんは言うのです。

①論理的に伝えれば人は動く

ビジネスにおいて論理的に伝える事の重要性が良く語られていますが、論理は大事ですが、論理そのものは物事の筋道や関係を示しているだけであってそれだけで人が動くとは限りません。

人には感情がありますからね。ロジックだけでは人はなかなか動かないという事は誰しも感じた事があるのではないでしょうか。

 ここの部分については同意出来ました。但し、論理なしでも人は動かないと思います。論理プラス共感ですかね。なかなか難しいです。

②認知度が上がれば人は動く

不特定多数のお客さんを相手にするサービスのイメージでしょうかね。認知度を上げて人に動いてもらおうと考えて事はあまりありません。あまり腹におちなかった項目であります。

 

③伝え方には効果的なテクニックがあり、それを駆使すれば人は動く

交渉術みたいな話ですかね。テクニックはあるでしょうが、それを駆使したところでみんなバカではないので中身の方が大事ですよね。

特にプライベートで使うと「え!?これ商談すか?」となり、まとまるものもまとまらなくなってしまうのではないかと思います。

 

言いたい事ではなく教えたい事を伝える

一番参考になったのはここの部分です。ビジネスにおいては主観と客観を分ける必要があると思いましたが、特にブログの運営で参考になるのがこの部分だと思いました。面白かった等の一言感想ではなく、自分の感情を揺さぶられた部分を言語化してみる。自分の感情の言語化ですから、唯一無二ですし同じような属性の人には有用な情報になると思うのです。また話相手の立場を想像して、話し相手の属性によって内容を変える事も考えるという事が大事。全てのコミニュケーションはサービスだと考えるならば、顧客目線が重要という事ですね。

 


「自分の言葉」で人を動かす